私たちが小学校で習った「数」は、主に正の数と呼ばれる仲間でした。中学では、これに負の数が加わります。
ゼロ(0)は、正の数でも負の数でもない、ちょうど真ん中の基準となる数です。
正の数 (Positive Numbers)
0より大きい数です。
通常、+(プラス)の符号をつけて表しますが(例:+3)、省略することも多いです(例:3)。
自然数(1、2、3、…)と表すこともあります。
負の数 (Negative Numbers)
0より小さい数です。
必ず-(マイナス)の符号をつけて表します(例:−3)。
正の数と負の数を理解するのに役立つのが数直線です。
数直線では、0を中央に、右側が正の数、左側が負の数を表し、右に行くほど数が大きくなります。
大小の比較
正の数は常に負の数より大きい。(例: 5>ー3)
負の数は、絶対値が小さいほど大きくなります。(例: −4>−9)
絶対値
ある数から0までの距離を表す値です。符号に関係なく、必ず正の数(または0)になります。
例: +5の絶対値は5
例: −5の絶対値は 5
|−5|=5 のように、| |を使って表します。
正の数と負の数の計算では、数の「方向」と「大きさ」を意識することが重要です。
① 同符号(符号が同じ)の加法
絶対値の和を求め、共通の符号をつけます。
例: (+3)+(+5) = +(3+5)=+8
例: (−3)+(ー5)=ー(3+5)= −8
② 異符号(符号が違う)の加法
絶対値の大きい方から小さい方をひき、絶対値の大きい方の符号をつけます。
例: (+5)+(ー3)=+(5−3)=+2
例:(ー5)+(+3)=ー(5−3)=ー2
減法は、「ひく数の符号を変えて、加法にする」のが原則です。
AーB=A+(ーB)と変形できます。
例:(+5)ー(+3)=(+5)+(ー3)=+2
例:(+5)ー(ー3)=(+5)+(+3)=+8
乗法と除法は、計算のルールが加法・減法よりもシンプルで覚えやすいです。
2つの数の符号を見て、結果の符号を決めます。
同符号の積は正の数(+)になる。
異符号の積は負の数(-)になる。
複数の数の乗法(積)
かけ合わせる数の中にマイナス(-)がいくつあるかで符号が決まります。
マイナスの数が偶数個 → 答えは+
マイナスの数が奇数個 → 答えは-
例: (ー1)×(ー2)×(ー3)=−6
(マイナスが3つで奇数個)
除法も乗法と全く同じ符号のルールを使います。絶対値はそのまま割り算をします。
同符号の商は正の数(+)。
異符号の商は負の数(-)。
逆数を使った除法
分数のわり算と同じで、わり算は逆数をかけて、かけ算になおすことができます。
正の数と負の数は、私たちの身の回りにある「反対の性質を持つ量」を表すときにとても便利です。
平均を求める計算
テストの平均点を求める際などに、基準となる点数(仮平均)を決めて、そこからの差を正の数、負の数で表すと、計算が楽になることがあります。
(個々の点数)ー(基準の点数)=(基準との差)